【ねぇハシマミ】ミックス師さんってどうやって選べばいいの?
ハシマミ(@hashimamusic)です。
クライアントさん向けの【ねぇハシマミ】シリーズ第五回です。
今回は【ミックス師さんってどうやって選べばいいの?】です。
歌ってみたをやろう!と思った時に、ミックスは誰にお願いしよう?と考えたり、初めての方は調べていくうちにミックス師さんの存在を知ると思います。
ミックスを請けている方はたくさんいらっしゃいます。
私が主にご依頼を承っているクラウドソーシングサイトの「ココナラ」でも多くのミックス師さんがいらっしゃいます。
「ミックス師さんが多すぎてどなたに依頼をすればいいのかわからない」
「高級機材を使用?これで希望通りのミックスになる?」
などなど、依頼の際に悩む方もいらっしゃると思うので、あくまで私個人の意見ですが少しでも参考にしていただけましたら幸いです(^ ^)
そもそも良いミックスって?
そもそも良いミックスとはどんなミックスなのでしょう?
答えは、『"良いミックス"と思うのは人それぞれなので、"これが良いミックス"というミックスはない』です。
ミックス師同士で「あの人のミックスは上手いなぁ」とか「このミックスのボーカル処理は良いなぁ」と思う事はあるですが、音楽やクリエイティブな事に関しては「上手い」「下手」や「正しい」「間違い」、「良い」「悪い」では現せない部分もあるので、判断が難しいのです。
では、ミックス依頼をする際には何を基準にしたら良いのか。
例えば、カラオケ音源のボリュームに対してボーカルのボリュームが小さ過ぎて聞こえない、ですとか、透き通った声質の歌い手さんなのに音が篭っている、など、明らかに違和感があるミックスでなければ、
・歌い手さんの声質を理解した(いかした)ミックスである
・歌い手さんの要望に合わせた(近い)ミックスである
ただ、これは一度依頼をしてみないと分からない事だと思います。
じゃぁどうやって選べばいいの?
初めて依頼をする際は、歌ってみたを投稿している方の動画から探すのが良いかと思います。できれば、ご自分が歌う予定の曲の動画を見てみて下さい。
大体はミックス担当の方の名前が動画内にクレジットされていたり、YouTubeなどの概要欄に名前やリンク先が記載されています。
最初の依頼は動画の音源を聞いて、「かっこいいな」「素敵だな」と思うミックスをされている方を選ぶ。
さて、無事に初めての依頼ができて、ミックスの仕上がりも特に問題が無かった。
そのミックス師さんを気に入って、次曲からもお願いをするのであれば良いのですが、「次曲も同じミックス師さんでいいのかな…?」と思う事があるかと思います。
その場合は以下を振り返ってみて下さい。
①コミュニケーションがスムーズ
②自分の要望に近いものに仕上げてくれる
③納期を守ってくれる
④上記を含めて金額相応だと思う
どれも他のビジネスでも言える事だと思いますが、この4点を次曲依頼の指標にすると良いと思います。
①コミュニケーションがスムーズ
人間同士のやり取りですので、合う合わないがあります。
問題なくコミュニケーションを取れるのであれば良いですが、やり取りをする中で少しでも違和感を感じた場合は継続の依頼はお勧めしません。
これは普段の人付き合いの中でも言える事ですが、例えば、ミックス師さんからの一言に対してAさんは何も感じないかもしれませんが、あなたは不快に思うかもしれない。
「ミックスはとても良いし、このくらいは我慢するか…」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、折角の創作活動です、楽しく続けられるよう気持ちよく取引が出来る方を選びましょう。
②自分の要望に近いものに仕上げてくれる
上部の良いミックス〜でも書いたように、クリエイティブな事に関しては「上手い」「下手」や「正しい」「間違い」、「良い」「悪い」では現せない部分もあるので、【自分の要望に近いものに仕上げてくれる】が一番分かりやすい基準になってくるかなと思います。
【プロも使用している高級機材を導入!】
ですとか、
【有名アーティストさんにもご依頼をいただきました!】
とか、よく目にする宣伝文句ですが、いくら高い機材を使っていても、有名アーティストさんのミックスをしていても、目の前の歌い手さんの声質や歌い方を理解して、要望などを上手くヒヤリングしてミックスに反映させる事ができないとなぁ…と私は思います。
「高い機材を使っているミックス師さんに依頼をしたい」「自分が好きなアーティストさんに関わっているミックス師さんに依頼をしたい」という事であれば構いませんが、あなたの声質や歌い方を活かして、要望やイメージを共有したミックスに仕上げてくれる方が良いかなと思います。
③納期を守ってくれる
言ったこと、約束はきちんと守る。
もし納期がずれてしまう場合、言い訳をせずに事情を説明して謝罪をしてくれる。
人として当たり前の事ですね。
④上記を含めて金額相応だと思う
創作活動に予算は付き物です。
金銭感覚も人それぞれ、ミックス師さんによって設定料金も様々ですので、あなたが総合的に見て、金額も相応だと思う方を選ぶと良いかなと思います。
正直、音質とか自分の声がいかされているとかよくわからないんですけど…
ご予算を一番にして①・③を見て頂ければ良いかなと思います。
あとは前述した、カラオケ音源のボリュームに対してボーカルのボリュームが小さ過ぎて聞こえない、ですとか、透き通った声質の歌い手さんなのに音が篭っている、など、明らかに違和感があるミックスに仕上げてくる方でなければ、ご予算内でやり取りも心地良いと思う方で良いと思います。
あと、リスナーさんの反応を見てみるのも良いかもしれません。たまに「ミックスも良いですね!」というコメントをお見掛けします。
でも、次曲から別の方にお願いをしたら最初のミックス師さんに悪い…
それはどうぞお気になさらず。
あなたの作品です、あなたが納得する・良いと思うミックスに仕上げてくれるミックス師さんを選んで下さい。
ミックス師さんも気にしていません(気にされている方もいらっしゃるかもしれませんが…私は気にしません)
終わり
歌い手さんとミックス師さんには相性があると、私は思っています。
私は一度だけミックスのご依頼を承るか躊躇した事があります。
『いつも依頼をしているミックス師さんが忙しくて納期が合わないので依頼をしたい』というご相談でした。
“いつも依頼をしているミックス師さん"のミックス音源を聴いて、歌い手さんとミックス師さんの相性の良さを感じて、私はこの歌い手さんの声質をここまで活かせるミックスができるかわからないと思い、それを正直にお伝えしました。
ミックス師さんの「歌い手さんの声を細部まで理解している」、歌い手さんの「ミックス師さんを100%信頼している」という感じが音源から伝わって来たのです。
結果、私のミックスにとても満足して下さり、その後もご依頼をいただいた事があります。
ハシマミのミックスが良いかどうかは私自身もわかりません(^_^;)ただ、クライアントさんのご要望やイメージと相違がないように十分気を付けて、丁寧な対応を心掛けております。